禅について

沖縄市観音寺では会社禅研修、学校、スポーツ部活動禅研修、林間学校、地域仏教勉強会など多種に渡り禅仏教の学びを地域の為に還元し協力させて頂いております。

禅について

「禅」とは、本来仏陀(お釈迦様)の坐禅冥想修業であり、坐禅をして悟ったことからはじまったのです。
それを「仏教」と伝わっています。
お釈迦様は、無常の世界に生きる私たちには二つの病があると教えられています。一つとは体の病ともう一つは心の病です。
この二つの病を救済する為、お釈迦様は深い厳しい禅の修行に入られました。
禅の語源は、禅那(ジャーナ)というインドのパーリー語からきています。
中国ではジャーナという言葉を「静慮(じょうりょ)」「定(じょう)」「思惟(しゆい)」などと意訳しました。
これらはすべて精神の統一をあらわす言葉であり、今日でいう坐禅瞑想と同じような意味です。
つまり禅とは、一言でいえば瞑想を意味する言葉であるといえます。
しかし、禅には歴代の禅僧たちが大切にしてきた禅の在り方、すなわち頭でっかちになることを戒め、体験重視の教えであるという側面があります。
これを「不立文字(ふりゅうもんじ)」「教化別伝(きょうげべつでん)」といいます。
真実実相(悟り)とは文字や言葉で会得できるものではなく、必ず実体験としてそれを体得しろという意味になるが、不立文字は文字を軽視することではありません。
むしろ言葉に言い表されない言葉を説明する為、膨大な量の経典が存在しているのです。

禅のねらい

本来の自己の正体を見究め、覚り、智慧はもちろん、生活として実践すること。
その為の導入方法として、止観禅と観照禅という方法がある。

①止観禅
➡呼吸を観察する。呼吸の自覚から意識が離れたら戻すような気付きをする。
(サマタ瞑想)
②観照禅
➡五感を観察し、感じた事柄を観察する
(ヴィッパサーナ瞑想)

禅の効用

①集中力を高める 

坐禅は集中力を高める、スポットライトを当てるように「今ここに」

②ストレス解消(心が穏やか)心が安定する

心が穏やかに安定してストレス解消させる、ストレス軽減・健康増進

③洞察力が付き、頭もスッキリ、直感力(直観力)が高まり発想が良くなる

坐禅瞑想すると頭もスッキリまた、「考える時間」を瞑想によって、あるいは「ぼーっとするように」時間を作ることで、脳が軽くなり、雑念によって散らかっていた頭の中が、掃除されたように整理され、鮮明になっていきます。

④思いやり、慈しみが育まれ心豊かになる

瞑想を習慣にしていると感情、感覚がありのまま受け入れられて、心が豊かになり、より豊かに人間関係を築けるようになっていきます。

⑤眠りの質が上がり幸福感を覚る

呼吸を調えることで、交感神経と副交感神経のバランスが整って、身体のストレスが解放されて自然と深い質の良い睡眠ができてきます。

⑥自分に自信が生まれる

本当の自分と今の自分の感情との関係が理解されることにより、自分を深く理解し自身に密となり、大いなる自分を感じる事ができ、自信が未来を開く力として育まれ、恐れも不安も解消へ向かい感情的に反応する事も減っていきます。

⑦仕事、ビジネス技術のグローアップ、人間としての素養が習得される