沖縄七観音巡り

胡座観音堂
(大慈山観音寺)

観音祈祷所
守り本尊は、梅花観音で、 古くより胡座地区の旅の無事を祈る観音様が安置されていた。 現在は米軍の基地の中で参拝出来ない。
そこで、曹洞宗観音寺住職法済憲良大和尚様が拝所を創建された。
商売繁盛、病気平癒、厄災消除、心願成就などの祈願をしている。
また、坐禅研修や法話、葬儀、法事、永代供養、地鎮式なども行うことができるお寺で、中の町エイサー「旗スガシー」の出発地となっていて、地域に貢献している。
一番堂
首里観音堂(慈眼院)

守り本尊は、千手観音様で家内安泰・旅行安全・健康祈願などを祈願する。
また、首里十二か所巡りの一つで、子・丑・寅・辰・巳・午生まれの人の守り本尊として信仰されている。
二番堂
奥武島観音堂

守り本尊は、戦時中に消失、現在は陶製の観音様が祀られている。
旧暦五月四日に行われる「ハーリー」には、一年間の航海安全・健康祈願・島の繁栄を祈願している。
三番堂
喜名観音堂

守り本尊は、千手観音様。
戦時中に消失し現在真鍮製の像を安置している。
旧暦九月十八日に村主催の観音祭を行い、村の発展繁栄を祈願。
翌日住民の健康と字の発展を祈願する。

観音堂西側にある土帝君
(トーティークン・農業神)の祠
四番堂
嘉手刈観音堂

守り本尊は、戦時中に火災にて消失、現在はジュラルミン製の観音様を安置している。
伝承では金武の観音寺を創建した、日秀上人の勧めで建立されたとされている。
五番堂
金武観音堂

守り本尊は、聖観音様で合格祈願に訪れる参拝も多い。
十六世紀真言宗の僧侶日秀上人が創立。
昭和九年に焼失したが十四年に再建。
戦火を免れて当時の建築様式を今に伝えている。
六番堂
久志観音堂

守り本尊は、戦火を免れた本島唯一の石像の観音様「ティラヌタンメー」で、子育て祈願や合格祈願の参拝が多い。
1688年豊見城王子と久志親方が観音様を奉安したのが始まりとされる。
七番堂
屋部観音堂(凌雲院)

守り本尊は薬師如来だが、両脇には観音様をお祀りしている。
子宝、安産、子育て祈願のお参りが多い。
凌雲院は、凌雲和尚の開祖で雨ごいの祈祷や火事から村を守り、村民の教育にも力を尽くして大変慕われた。
観音さまを知る
- なぜ「観音さま」と呼ぶのですか
私たちは普通、観音さまと親しみをこめて呼んでいますが、正式には「観世音菩薩」または「観自在菩薩」と呼びます。「観音さま」の原名はアヴァローキテーシュヴラという梵語です。これを旧訳では「観世音菩薩」、新訳では「観自在菩薩」と呼びます。それを略したのが「観音」すなわち「観音さま」ということになります。
経典の『妙法蓮華経』では「観世音菩薩」、『般若心経』では「観自在菩薩」と訳されています。私たちは、「如来」も「菩薩」も一緒にして、一般に「ほとけさま」と呼んでいますが、「如来さま」が仏さまのことです。厳密には菩薩とは違います。「菩薩」とは「菩提薩埵(ぼだいさった)」の略で、「心理を求めて修行する人」を意味します。菩薩といえば「地蔵菩薩」「文殊菩薩」等を思い浮かべますが、それだけが菩薩というわけではありません。悟りを求めて仏法を知ろうとする人は皆、菩薩ともいえるのです。そういう意味では、世の中には菩薩のように立派な人が少なくありません。今、この文章を読んでいるあなたも、菩薩といえるのです。
- 観音さまは、どんな「ほとけさま」
観音さまは仏教における代表的な救世の「ほとけさま」です。「観世音」と訳した場合には、世の人々の救いを求める声(音)を聞くとただちに救ってくれるという慈悲を意味します。
「観自在」と訳した場合は、一切諸法を自由自在に観察する、という智慧を意味します。しかも観音さまは、苦悩の現実をそのまま楽土とし浄土と化しておられるのです。
そして、それほど大きな御利益があるにもかかわらず、なんの難しいこともありません。ただ一心にみ名を称えさえしたらよいという、きわめて簡明直截な呼びかけに応じて、はかりしれないほどの利益と効験を与えてくれるのです。
観音さまが古今にわたって、民衆の中に幅広く親しまれ、深い観音信仰が形成されていった由縁がここにあるのです。観音さまは世の中のすべての悩みを聞いてくれる「ほとけさま」なのです。
- 「観音さま」は、男性、それとも女性
観音さまの姿はとても美しい。じっと見ていると心が洗われるような気持ちになります。この観音さまに性別はあるのでしょうか。やさしい表情をしておられることから女性のようにも見られます。しかし観音さまは女性ではありません。かといって男性でもありません。性を超越した存在なのです。
ただ観音さまというと、すぐに女性を連想するのも事実です。それは観音さまの持つ限りないやさしさが、心のやさしい女性と、どこかで相通じるところがあるからではないでしょうか。
- 「観音さまのお経」の意味は
観音さまのお経は『観音経』です。正式には『観世音菩薩普門品』のことで、普門品ともいいます。なぜ普門品というのでしょうか。それは、観音さまの神通無礙な救済のはたらきを広大な門にたとえ、相手の悩みに応じて随時、その姿をかえて、救いの手を差しのべる普門示現の様子を述べているからです。
経文ではまず長行(散文)でかかれ、偈(韻文)でしめくくられています。内容はもっぱら観音さまの御利益が説かれています。すなわち、七難(外からの災難)も三毒(心の病)もみな観音信仰によって救われ、二求両願(男女のよき子宝を得る願い)もすべてかなうと述べられています。
また普門示現の具体的な姿として三十三身を挙げ、一心に供養すればいかなる苦難災害の中にあっても、恐怖心を取りのぞき無畏の施しを与えてくれると説いています。このため観音さまのことを施無畏者(人々の恐れの心を取りのぞく)と説いています。
長行が終わり偈(げ)に移り、最後に「一切功徳を具え、慈しみの眼をもって衆生を視す。福の集まる海は無量である。それ故にまさに(観音さまの御足をわた頭頂に)いただくように礼拝しなさい」と結んでいます。
- 「観音さまの願い」とは
救世の「ほとけさま」である観音さまは、自分が救われることより、すべての人々を救うことを、第一に考えます。観音さまが、時に応じて三十三身に姿をかえるのはそのためです。菩薩とは自分が救われることよりも、他の人々を救うことを願っている「ほとけさま」なのです。もちろん、すべての人々を救ったからといって、決してほこることはありません。なんの報酬ものぞまないのです。観音さまは、私たち一人ひとりを黙々として、彼岸、すなわち悟りの世界へ渡してくれるのです。
- 「観音さまの五観」とは
観音さまは特別な力をもつ「ほとけさま」です。どんな力でしょうか。
①真観 ありのままを観る
②清浄観 雑念を離れ正しい目で観る
③広大智慧観 全体を観る
④悲観 人々の苦を抜く
⑤慈観 人々に楽を与える
「悲」と「慈」の心を合わせたものが「慈悲」です。
以上の五観をそなえて、観音さまは人々を救います。
- いろいろな観音さまの功徳
聖(しょう)観音

一口に観音さまと称しても、「六観音」「七観音」「三十三観音」と多くあります。聖観音は人々の願いに応じて様々に変化する前の観音さまです。観音さまの本体であり。無差別平等の救済力をもつ「ほとけさま」として、信仰の対象となっています。
十一面(じゅういちめん)観音
変化観音では最初に登場した観音さまです。十一の顔が様々な表情をしているのは、その日によって変化する私たちの心に合わせて導き救うためとされています。六道のなかでは、修羅道の世界、そこの救済者が、この観音さまです。
千手(せんじゅ)観音

千手千顔観音とも呼びます。手は千手を42本の手で表していることが多く、手の平にも眼がついています。多くの手は、ひとつの手で救えなければ、他の方法で救う方法手段を用意していることを表しています。
如意輪(にょいりん)観音

如意輪の「如意」とは「如意宝珠」のことで、願っていることは、意のままにかなえる珠という意味です。
手は6本あり、右手で頬杖を、右膝を立てています。馬頭(ばとう)観音
頭に馬頭をのせ忿怒の表情をしています。(頭部が馬になっているものもまれにあります。)
御利益は、様々な魔を砕き、悪趣の苦悩をたつとされています。また、この観音さまの慈悲の心は、人間だけでなくすべての生きものに及ぶとされています。准胝(じゅんてい)観音
梵語のチュンディーが原語です。チュンディーは「清浄」という意味。すなわち准胝観音とは、かぎりなく清らかな観音さま、ということになります。その功徳は無辺とされています。
不空羂索(ふくうけんじゃく)観音
梵語でアモーガバーシャといいます。「羂索」とは狩猟用の道具で、投縄状のものを表します。この道具でもって、もらすことなく一切の衆生を救済します。
コザ観音堂
大慈山観音寺
略歴
当寺は、梅花聖観世音菩薩をご本尊とした仏教宗派である曹洞宗(禅宗)のお寺でございます。曹洞宗の歴史は古く、鎌倉時代高祖道元禅師が我が国に開かれ四代目の太祖瑩山禅師が興隆されました。現在の二大本山である越前の永平寺、鶴見の総持寺を曹洞宗を大本山とするのは、このお二方が宗門における父母に当たるお方であり両祖大師である為です。
当寺の周辺には古くよりコザ地区の旅の無事を祈願する守り神として観音様が安置されておりました。しかしながら、戦争の影響を受け米軍基地となり参拝が叶わずにおりました。そこで、曹洞宗高雲山観音寺前田憲良老師の拝所発願を機に、平成12年に観音様を安置され、コザ観音堂は現在に至ります。新しい観音堂ではありますが、地域の皆様にとってご先祖様を祀る為の聖地、また心の拠所としての身近なお寺であるべく、中の町エイサー「旗スガシ―」出発地点として地域活動などにも積極的に協力しております。お近くをお通りの際は家内安全、身体堅固、病気平癒、旅行安全、商売繁盛の祈願へいつでも観音堂へお参りにいらしてください。
聖観世音菩薩
世の人々の貪瞋痴の音声を観じて、その苦悩から救済する菩薩。人々の姿に応じて大慈悲行ずるとこ千変万化の相として表される。
法華経の中にある「観世音菩薩普門品」には、観音様の力を信じ、その名を唱えれば救われると記されています。
七観音巡りは、もともと旧暦の正月、5月、9月は忌み月とされていて、慎む月であるとともに厄払いや神仏へ御守護を求める目的として始まりました。
この拝み廻りは、家によって巡拝する排所(ウガンジュ)は違っていて、七観音は比較的近代に増えた巡拝順路です。
無病息災、立身出世・・・