武道に学ぶ「困難を超える力」

更新日:2026年1月24日

武道に学ぶ「困難を超える力」|沖縄 観音寺

武道に学ぶ「困難を超える力」

あなたは今、目の前の壁に絶望していませんか。総合格闘技の武道を極め、禅を追求する道慶が、人生の困難を突き抜けていくための不動心の作り方を解き明かします。

はじめに:困難とはあなたを壊す敵ではない

どれだけ努力しても状況が良くならない、人間関係のトラブルで心が折れそうだ、予期せぬ不運で立ち上がる気力さえ湧かない。沖縄市 観音寺の静かな境内で坐禅の指導をしていると、こうした人生の困難に直面した方々の切実な声が届きます。現代社会は効率と成功を求められる戦場のような場所ですが、格闘技の世界では困難の捉え方が異なります。壁を壊すのではなく、壁を利用して高く飛ぶ智慧があるのです。

  • 金網に囲まれたケージの中で限界を何度も経験した実体験
  • 力でねじ伏せるのではなく衝撃を受け流し再生する不動心

私自身、沖縄市 観音寺にて禅を追求し、同時に総合格闘技の武道を極めてきた道慶(大畑慶高)と申します。打撃、投げ、寝技が交錯する総合格闘技は予測不能な困難の連続です。この記事では仏教の智慧と格闘技の身体知を融合させ、今の困難を乗り越える具体的な方法をお伝えします。

第一章:仏教の教え:苦しみの泥の中に蓮を咲かせる智慧

仏教の視点から、困難という現実をどのように肯定し、そこから抜け出すための指針を学びます。

1. 一切皆苦という最強の現状肯定

仏教の根本には一切皆苦(いっさいかいく)という教えがあります。これは単に悲観的な意味ではなく、思い通りにならないという現実を直視することです。困難とは実力不足が招いた罰ではなく宇宙の真理そのもの。人生は思い通りにならないのが当たり前だと腹を括った瞬間、心に余白が生まれます。まずは今そこにある事実として丸ごと受け入れることが第一歩です。

2. 諸行無常は困難が去るという証明

すべては移ろい、とどまることはないという諸行無常の教えは、絶望の淵にいる人にとって最大の希望となります。なぜなら、今の地獄のような状況も永遠には続かないという絶対的な保証だからです。沖縄の猛烈な台風が必ず過ぎ去るように、心にかかった暗雲も必ず流れていきます。変化の波に乗り、次の瞬間へと意識を繋ぐことが重要です。

第二章:道慶の武道観:総合格闘技のケージで学んだ再起の身体知

物理的な重心の安定が、精神的なパニックを鎮め、困難に立ち向かう強さを形作ります。

1. 重心を下げる:パニックを物理的に鎮める

総合格闘技の試合中、倒されそうになったときに一番やってはいけないのが慌てて重心を上げることです。パニックになると意識が頭に上り、足元がふわふわしてコントロールを失います。人生の困難も同じです。精神的な衝撃を受けたときこそ物理的に丹田(たんでん)に全意識を沈めてください。顎を引き、背筋を伸ばし、深く息を吐き切る。身体を安定させれば、脳は今は安全だと判断し冷静さを取り戻せます。

2. 入身(いりみ)の精神:あえて懐へ飛び込む

格闘技において相手の攻撃を怖がって逃げ回るのが一番危険です。むしろ衝撃を避けるように一歩前、相手の懐へ踏み込むことを入身と言います。困難からも逃げ回れば恐怖という影は巨大化します。具体的に何が怖いのか、最悪の事態でどう動けるかを分析し、困難の核心を見つめてください。勇気を持って一歩踏み込んだとき、困難は攻略可能な課題へと姿を変えます。

第三章:日常に活かすヒント:心を練り上げる三つの観音寺流実践

境内の修行を日常に持ち込み、困難に強い自分を作るための具体的なヒントです。

1. 日常実践のヒント1:不快を友達にする1分間トレーニング

嫌なことがあるとすぐにスマートフォンを見たりして気を紛らわせがちですが、それでは心は鍛えられません。1日1回、冷たい水で顔を洗う瞬間などあえて少しだけ不快な状況を観察してみてください。すぐに反応せず3秒だけそのザワつきをじっと見つめる。感情が爆発する前に反応の余白を作ることが、困難に面した際のクッションとなります。

2. 日常実践のヒント2:沖縄のなんくるないさの真意を生きる

本来この言葉は、真(まくとぅ)そーけー、なんくるないさ、つまり正しい道を歩み、人事を尽くしていれば、あとは天が計らってくれるという意味です。不安に襲われたらコントロールできることとできないことを書き出し、できないことはお任せしますと手放す。コントロールできる一歩だけに全エネルギーを注ぐ潔さが、困難突破のエンジンになります。

3. 日常実践のヒント3:呼吸という命のバトンを意識する

総合格闘技のインターバル中、私が必死に行っていたのは呼吸を整えることでした。嫌なことがあった瞬間、吸うよりも吐くを長くして3回だけ呼吸を意識してください。その間、脳は後悔や不安というノイズから切り離されます。呼吸はあなたをいつでも今、ここという安全な岸辺に引き戻してくれる錨なのです。

まとめ:困難とはあなたが磨かれるための砥石である

武道と禅に学ぶ困難を超える力。それは特別な人間になることではありません。

  • 受容:思い通りにならない現実をそのまま受け入れる。
  • 軸の安定:姿勢と呼吸で物理的に心を鎮め、冷静さを取り戻す。
  • 再生:ガジュマルのように、傷ついた場所から新しい根を降ろす。

あなたが今日、背筋を伸ばし、深く息を吐き出したなら。その瞬間に、あなたは既に困難を超える力そのものになっています。

困難を超える力の終着点は、自分を苦しめている出来事を自分の命の一部として昇華させることにあります。無敵とは、何が起きても自分の歩みを止める者がいないという意味なのです。

もし、独りで立ち上がるのが難しいと感じたなら、いつでも沖縄市 観音寺の門を叩いてください。総合格闘技という激動の世界を経て禅の静寂に辿り着いた私、道慶が、あなたの心の軸を調えるお手伝いをさせていただきます。合掌

著者・道慶氏の写真
沖縄市観音寺

道慶(大畑慶高)

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